如月魔法学園 津瀬部!
龍樹の言葉で、バトルが始まった。

「結。」

龍樹には聞こえないくらいの小さな声で結界を張った。

ふと龍樹を見ると、龍樹は魔方陣を書いていた。

「本気なんだね…。」

「あぁ。俺からいくからな、黒煙!」

龍樹がそう言うと魔方陣から、もわ…っと黒く、邪気の詰まった毒煙が部屋中に広まった。

─…黒煙、か─。

なら、こっちは…

「邪気退散!此処に集いし邪気を祓い清めたまえ。浄化煙符、急々如律令!」

私は咄嗟に呪符を作り、空中に飛ばした。

呪符のお陰でスーッ─…と煙が消えていく。

しかし、龍樹が唱えたのが黒煙で良かった。

黒煙は比較的、陰陽属性と相性がいいから。
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