如月魔法学園 津瀬部!
困惑の表情を浮かべて、そう言った彼女─。

「さっき言った、言葉の通りだ─。

お前の志、考えは正しい。だが、霊力を解放した麗華には…敵わない。」

キッパリと、彼女の目を見て言い放った龍樹。

「そんなの…やってみなきゃ分かんないじゃない!」

「やる前に、麗華の地位を考えてみれば分かる話だろ。

俺の霊力は120000─。だが、彼女は生徒会長になった。」

「それがどうしたのよ!?霊力なんか関係ないわ!」

「生徒会長になるには、津瀬部及び、生徒会の中で一番高い霊力を持つことが条件となる。

この言葉の意味…分かるよな?」

龍樹の威圧感のある声に、彼女は事の全てを悟った。
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