如月魔法学園 津瀬部!
どうしたの?
そう、言葉を続けようとする璃恋奈さんを制して、私はマイクを握った。
─大丈夫。終われば…
泣いたって、
弱くなったって、いいんだ。
そう思うと、不思議と気分が軽くなる。
「いきなり、魔法を使ってしまってすみませんでした。
…けど、分かっていただけましたか?
これでも、私を拒みますか?
─…全然、拒んでもらってかまいません。
私だって、全ての人が…私のことを好いてくれるなんて、思ってもいませんし、無理なことですから。
けど─…」
どくり─、心臓が鳴る…。
「いつか、必ず─…
認めてくれたら、嬉しいです。
これから、生徒会長として、よろしくお願いします。
津瀬 麗華からでした。」
私は、そう言いステージを降りた─。