如月魔法学園 津瀬部!
「確かにそれはそうかもしれない。
けど…幼い私のまわりには、“私自身”を見てくれる人がいなかったから。
とにかく、回りに溶け込んで、普通の子になれるように頑張ったの。
それで、変に隠す癖がついちゃったみたい。自分の本心を…。」
自分の、本心。
あって、無かったようなものだった。
それにつれて、自然と演技力が養われていって……
「だったら、今から直せばいい。
お前の力は、この世界に必要だ。
今から皆と本心で向き合っていけばいいじゃねぇかよ。」
龍樹……。
「まぁ、まだ出会ってからそんなに時間は経ってねぇ。
無理矢理今すぐに心を開くだなんて、無理だろ?
……ゆっくりで、いい。
俺は、“お前の本心”が聞きたい。」
私の…本心……?