如月魔法学園 津瀬部!
「例えば、『何がしてぇ』だとか『辛い』だとか、簡単なことでいいんだよ。



これ以上、偽んな。辛い思いをすんな。

俺らを頼れよ。」


そう言った龍樹が、真っ直ぐな瞳で私をみる。


「龍…樹……。

うわぁぁぁぁっ……!!!!」


気がつくと、私は泣いていた。


偽らなくて良いのだと、言われてホッとしたのかもしれない。


けど、なぜだろう?



この時、胸がキュッと締め付けられたのは…。
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