如月魔法学園 津瀬部!

どうしようもないくらいに龍樹の隣にいたいと、離れたくないと、思ってしまったのは。


なぜだろう…?



「取り合えず、麗華が“津瀬 麗華”である事実は変えることはできない。

そうだろ?」


「…うん。」


「けどな?麗華はあの“津瀬 麗華”であると同時に、麗華でもあるんだ。」


「………」


「どんな麗華でも、麗華は麗華だ。


“津瀬本家のお嬢様、麗華”が全てじゃないだろ。それを忘れんな。」


「…うんっ…。」



龍樹……、ありがとう。


私は、私で、いいんだね。

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