如月魔法学園 津瀬部!
私たちは教室に向かって歩き出した。

「葉月」

「何?麗華」

「Sクラスって、どんな人が居るんだろう?」

私の問いかけに、少し考えたように間をおいた葉月。

「そうね…。

“津瀬”のような人たちじゃないかしら?」


“津瀬”


その言葉に、私はまた縛られるのか…。

あの時から…

「…麗華、ごめんなさい。悪気があったわけじゃ…。」

私が考えている途中で申し訳なさそうに謝ってきた葉月。

「いいよ。葉月だってわざと言ったわけじゃないんだから。」
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