如月魔法学園 津瀬部!
「バレてましたか。そうです。私が津瀬本家、令嬢の津瀬 麗華です。」

諦めた私がそう言うと璃恋奈さんは

「やはり、そうでしたか。我々、津瀬分家の者が無礼を─。

この無礼をお許し下さい。」

言葉を改めてそう言った。

「そ、そんな!顔を上げて下さい!私は大丈夫ですから。それに璃恋奈さんが悪いわけではないので!」

私がそう言うと

「─ありがとうございます。これからは無礼がないよう、細心の注意を払うので。」

と申し訳無さそうに璃恋奈さんは言った。

「─璃恋奈さん、やめて下さい。
少なくとも学園の中では璃恋奈さんが“先輩”なので。」
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