こちら、なんでも屋でございます【3】



「あら、なつめのお友達かしら?」
「え、ハイ!なつめさんの友達でーす…」
「そう、いらっしゃい♪でもね…なつめはいないのよ」
「…いないんですか?」
「具体的になつめさんが何処へ行ったかとかは?」
「それがね…あの子、居なくなる前にね…こんな手紙を残していったのよ」
「あの、これ少しお借りしても?」
「え、えぇ…でもそれは恋人へのお手紙ですよ?」
「もしかして……二階堂さんか?」
「とにかく、ありがとうございました!!」
「いいえ、なつめが戻ってきたらまた遊びに来てくださいね?」
「ハイ!」



なつめのお母さんはとてもフレンドリーで悩みなんかなさそうだった。



なつめが消えて一カ月近くが経過している。




しかし、警察は一向に動こうとしない…




どういう事だ??






誰かの手がかかっているとか?





「綺羅、一先ずお前の家に行って早苗さんに報告しよう」
「あ、あぁ」





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