こちら、なんでも屋でございます【3】



「富山寒ッ!!!」
「冬は結構寒いって有名じゃなかった!?」
「なのに私はなんでパーカー一枚なんだッ!!」
「お、俺は長袖一枚だけどっ!?」



私たちは凍え死にそうになっていた。
どうやら富山を甘く見ていたらしい。



「と、とにかく沙羅たちとの合流場所にッ!!!寒ッ!!!」
「一先ず抱き合おう!」
「なんでだぁあ!!!」
「その方が!温かいでしょお!?」
「やめろ!!離せッ!!!」



綺羅は私を強く抱きしめた。



「どっちも変わらないじゃないかぁああ!!」
「でも俺は温かいよ…特にこの胸が…」
「綺羅離れろーー!!」



綺羅は私の胸に顔を埋める形で抱き付いていた。




「お前!!殺すっ!!」



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