こちら、なんでも屋でございます【3】



「一先ずここから出ましょう」
「は、はいっ」
「安心してください、早苗さんは私が守りますから」
「…レインさんッ」


レインさんは私の手をぎゅっと握ってくれた。
真っ暗で何も見えなかった世界がなんだか、パアっと明るくなった気がした。



この人達に出会えて私…よかった。



ギギギギギッ



重いドアが開き、視界が明るくなった。


何日ぶりだろう…明るい世界なんて





「早苗さん、この先に貴方を待っている方がいます」




そういうとレインさんは走り出した。

レインさんに引っ張られ私も走る。




この先に…



私を待っている人が……







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