こちら、なんでも屋でございます【3】
「ど、どうして…?どうして…なつめさんが」
「あ、早苗さん。お久しぶり」
彼の柔らかい笑みが恐ろしい。
「どうして、こんなことっ」
「どうしてって……決まってるじゃないか。俺はずっと早苗さんのそばにいたいだけ」
「どういう…事なの、私はあなたを…」
「探してた、でしょう?」
「そ、そうです…探してした、貴方が二階堂家に監禁されてるって知らされて…」
「それ、少し間違ってるよ、」
「え」
「俺は、監禁されたんじゃなくて…監禁『してもらった』だよ?」
「…なんで…っ」
「話すと長くなるけどいい??」
「…ッ」
一歩、一歩…彼は私の方に近づいてきた。
怖い
怖い
本能がそう叫ぶ
どうして?ずっと会いたかったんでしょう?
でも
怖いの、今はこの人が怖いの。
何を考えてるかわからないこの目
手に持っている銃
何もかもが怖い