こちら、なんでも屋でございます【3】
次の瞬間、私の目の前にいたなつめさんが消えた。
「…ッ…てめぇっ」
「勝手に初めてもらっちゃ困るんだけど???」
「れ、レインさんっ!?」
彼女は苦痛に表情をゆがませていた。
お腹からはまだ血が出ている。
「へぇ、急所外れちゃった?」
「はっ…大ハズレだよ」
「脳天ぶち抜いてやるよ」
「できるものなら」
「!?」
いつの間にかレインさんは片手に大きい黒い鎌を持っていた。
見たことのない武器。
「なっ!」
「ったく…できるだけ使いたくなかったんだけど」
「はっ、そんな重そうな武器…役立つわけねぇだろ」
「さぁ?銃より高性能かもよ??」
レインさんの不敵な笑みがやけに輝いていた。
そして彼女の出血はいつの間にか止まっていた。