こちら、なんでも屋でございます【3】



「早苗さん」



私の目の前に来たのは知らない男の人。



タレ目で目の下に泣きボクロ。


どことなく綺羅さんにソックリな人。




「僕の名前は八神沙羅。兄さんがお世話になりました」



そう、丁寧に挨拶すると私の手を握り私の瞳をまっすぐに見つめてきた。



「貴女に大切なお話があります」
「…え?」



その言葉を聞いて私の溢れ出ていた涙はピタリと止まった。





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