世界中の誰も知らない秘密、パンケーキ


彼とささやきあうことができて、


彼と雨の日のバスに乗ることができて。



彼の彼女であることが、


彼の すき がわたしだけに向けられた言葉だということが。



でも、幸せは悲しい、と思う。


たまに


幸せは悲しいに一番近くて、悲しいは幸せに一番近いと思うときがある。


彼はそれをあながち間違いじゃないね、と冗談っぽく笑うけれど。

< 5 / 10 >

この作品をシェア

pagetop