ワーキングガールズ・クリスマス
「弥生さん……」
瞳を潤ませて彼は呟いた。
あたしはぎゅっと両手を握り返す。
そうそう、忘れちゃいけない。
これも言っておかないと。
深く息を吐いて、言った。
「あたしは千秋さんのことが好きです。
もうずっと、あなたしか見えなくて困ってたんです。
こんなあたしでよければ、是非もらって下さい」
言った途端、すごい強さで抱きしめられて思わず笑った。
愛してます、そう囁かれて嬉し涙が一粒だけ零れる。
嬉し過ぎてニヤニヤしてしまうけれど、千秋さんが可愛いからそのままでいてと言ってくれたからいいかと思うことにした。
……真っ白に積もった雪を朝日が照らす。
今日はホワイトクリスマス。
あたしは最愛の人の腕の中で笑う。
今年からはもう一人じゃない。
舞、あたしやったよ。
好きな人どころか、可愛い天使まで手に入れちゃった。
今はこうして愛する人と額を合わせて見つめ合っているけれど。
きっともうすぐ天使が起きてくる。
そうしたら、とびきりの笑顔で抱きしめてあげよう。
それからとびきり美味しい御飯をつくって、三人で食べるんだーー。
END
瞳を潤ませて彼は呟いた。
あたしはぎゅっと両手を握り返す。
そうそう、忘れちゃいけない。
これも言っておかないと。
深く息を吐いて、言った。
「あたしは千秋さんのことが好きです。
もうずっと、あなたしか見えなくて困ってたんです。
こんなあたしでよければ、是非もらって下さい」
言った途端、すごい強さで抱きしめられて思わず笑った。
愛してます、そう囁かれて嬉し涙が一粒だけ零れる。
嬉し過ぎてニヤニヤしてしまうけれど、千秋さんが可愛いからそのままでいてと言ってくれたからいいかと思うことにした。
……真っ白に積もった雪を朝日が照らす。
今日はホワイトクリスマス。
あたしは最愛の人の腕の中で笑う。
今年からはもう一人じゃない。
舞、あたしやったよ。
好きな人どころか、可愛い天使まで手に入れちゃった。
今はこうして愛する人と額を合わせて見つめ合っているけれど。
きっともうすぐ天使が起きてくる。
そうしたら、とびきりの笑顔で抱きしめてあげよう。
それからとびきり美味しい御飯をつくって、三人で食べるんだーー。
END