腹黒王子様?!


入学式が終わり、教室へ戻るや否や私は直ぐに寿々花の元へ走った。

「す、す、す、す、寿々花!!!見た?!見たよね?!あのイケメン王子!!!」

「ちょっと菜々瀬、落ち着いて?」
苦笑いの寿々花なんて今の私には関係ない。


「わ、私、一目惚れしたかも…っ!」

気付けば出ていた言葉。


「え?…えーっ?本気?」
目を見開く寿々花


< 13 / 83 >

この作品をシェア

pagetop