腹黒王子様?!
「ちょっとなにあの子?いきなりなんなの?それに、イケメン王子様って…ぷぷ」
そんな女の子達をよそに、私はダッシュで学校を出た。
「あぁ…やってしまった。どうしよう。明日から学校行けないよ…」
「菜々瀬!はあ…やっと見つけた」
息を切らす寿々花。きっと走って探してくれたのだろう。
「す、寿々花ぁ〜。どうしよう、やっちゃったよ…うぅ」
「んもう!こうなったら、アタックしまくりなよ!もう、告白しちゃったんだし!」
バシッと私の背中を叩く寿々花。
寿々花、痛いよ…はあ。