腹黒王子様?!



「横山菜々瀬ちゃん?」
少し低い声でそう言う王子

「へ?あ?私ですか?」
突然のことに戸惑う私


「ははっ、そうだよ。これ、落としたよ」

そう言ってイケメン王子様から渡されたのは、生徒手帳で。

お、お、落として良かった!

「あ、あのっありがとう!」

イケメン王子様は振り返る事なく手をヒラヒラと私に振って、教室を出て行った。
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