腹黒王子様?!


「私、昨日凄く驚いた…。でもっ、小泉君の事嫌いになれないの…っ。酷い事されたって解ってる。小泉君が私の事嫌いな事も解ってるっ。だけど…っ」

何を言ってるんだこいつは。
どうせすぐに離れて行くくせに。


「馬鹿じゃねぇの。どうせ一時の気の迷いだ。」

なあ、そうだろ?

「違うっ!そんなのじゃない!私は、私はっ小泉君のことがっ」

“好き”と言われる前に言葉を遮った。

「やめろ。俺は恋愛なんてめんどくさいものする気はねぇ。」

そうだろ?恋愛なんてめんどくさいものする価値なんてねぇだろ?



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