やくたたずの恋
「まぁ……でもなぁ……」
 恭平は突然立ち上がり、雛子を見下ろす。
「幸せは自分で掴めるとしてもだ、お前の貧乳は、この手で掴もうと思っても、小さすぎて掴めねぇな……」
 視線を雛子の胸の谷間(偽)へと注ぐ恭平は、参ったな、という様子でため息をつく。さっきまでの真面目な態度はさっさと消え去り、「どスケベで巨乳好き」の恭平が通常営業していた。
 な………何なの、この人……。
 雛子はカシュクールの胸元を押さえ、立ち上がった。
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