やくたたずの恋
「Bの65」
「は?」
 顔を上げた雛子の胸を、恭平はじっと見つめていた。
「お嬢さんのブラのサイズ。当たりだろ?」
 顔を赤くしながら、雛子は胸元を腕で隠す。それを見て、ニヤ、と恭平は笑った。
「悪いけど俺、Cカップ以上じゃないと女だって認めてないからさー。女じゃない相手と、結婚するなんて無理ってもんだろ?」
 恭平は隣の巨乳女の後ろに回り込み、彼女の髪に顔を埋める。そびえ立った彼女の胸へと手を伸ばすと、いきなり鷲掴みにした。
「女なら、人生もボディも山あり谷ありじゃねぇとなぁ? 悦子もそう思うだろ?」
「や、やだぁ! 影山ちゃん、止めてよー!」
 いやとは言いながらも、悦子に本気で嫌がっている様子はない。
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