やくたたずの恋
「私には、恭平さんと志帆さんの関係を、知る権利があると思います! だって私は、恭平さんと結婚するんですよ!」
いや、待てよ。「結婚する」とは断言できないんじゃないか? 「結婚するかも知れない」とは言えるけれども。大体、雛子はまだ恭平を好きになってはいないのだから、現時点で恭平と結婚する訳にはいかないのだ。
「い、いや、あの、私はまだ恭平さんのことを好きになってませんから、結婚は未定ですけど……それでも、教えてはいただけませんか? 恭平さんと志帆さんの関係のことを」
「……加害者と被害者」
「へ?」
「俺が加害者で、志帆が被害者。それだけだ」
影山恭平容疑者(32)。そんな文字と、恭平のマグショットが頭に浮かぶ。罪状は貧乳侮辱罪に違いない。……まぁ、それはどうでもいい。
いや、待てよ。「結婚する」とは断言できないんじゃないか? 「結婚するかも知れない」とは言えるけれども。大体、雛子はまだ恭平を好きになってはいないのだから、現時点で恭平と結婚する訳にはいかないのだ。
「い、いや、あの、私はまだ恭平さんのことを好きになってませんから、結婚は未定ですけど……それでも、教えてはいただけませんか? 恭平さんと志帆さんの関係のことを」
「……加害者と被害者」
「へ?」
「俺が加害者で、志帆が被害者。それだけだ」
影山恭平容疑者(32)。そんな文字と、恭平のマグショットが頭に浮かぶ。罪状は貧乳侮辱罪に違いない。……まぁ、それはどうでもいい。