やくたたずの恋
だが、それは見方を変えれば、心が落ち着いている、とも言えるものだ。「貧乳」だの「BカップのB子」などと言い放ってはくるものの、時々恭平が見せる真摯な態度は、雛子の心を落ち着かせる成分を持っていた。
そしてそれは、恭平が心から雛子を心配してくれている、という気持ちがはっきりと伝わってくるものなのだ。
じゃあ……これは、恋なのかな?
その答えは、残念ながら「NO」だ。どう考えても、これが恋とは思えない。
恋というのは、もっとピンク色に近く、ふわふわしたものだろう。この目の前のおっさんからは、煙草のヤニの色しか感じられない。
「志帆に何か言われたりしたら、必ず報告しろ。志帆が何かしたとしても、それはお前をどうにかしようとしてる訳じゃないから、気にするな」
「それって……どういうことですか?」
「何かあったら、俺のせいだってことだよ。あいつは……俺を恨んでるから」
そしてそれは、恭平が心から雛子を心配してくれている、という気持ちがはっきりと伝わってくるものなのだ。
じゃあ……これは、恋なのかな?
その答えは、残念ながら「NO」だ。どう考えても、これが恋とは思えない。
恋というのは、もっとピンク色に近く、ふわふわしたものだろう。この目の前のおっさんからは、煙草のヤニの色しか感じられない。
「志帆に何か言われたりしたら、必ず報告しろ。志帆が何かしたとしても、それはお前をどうにかしようとしてる訳じゃないから、気にするな」
「それって……どういうことですか?」
「何かあったら、俺のせいだってことだよ。あいつは……俺を恨んでるから」