やくたたずの恋
「どうだった? あいつ、わしに似て、男前だっただろう?」
「は、はぁ……」
残念。影山の言葉には、一つも正解はない。まず、影山社長には似ていなかった。そして、社長に渡された写真のような、イケメンの「恭平さん」もいなかった。しかもあの写真は、12年も前のものだったではないか。
「あいつも男だから、可愛い女の子には目がないはずだ。いくらわしを嫌って家を飛び出したとはいえ、可愛い雛子ちゃんが結婚を申し込んだのだから、あいつも同意したんだろう? 違うかい?」
「い、いえ、それが……」
私がBカップだったせいで、説得できませんでした。
そんなこと、言えるはずもない。言うつもりもない。
「は、はぁ……」
残念。影山の言葉には、一つも正解はない。まず、影山社長には似ていなかった。そして、社長に渡された写真のような、イケメンの「恭平さん」もいなかった。しかもあの写真は、12年も前のものだったではないか。
「あいつも男だから、可愛い女の子には目がないはずだ。いくらわしを嫌って家を飛び出したとはいえ、可愛い雛子ちゃんが結婚を申し込んだのだから、あいつも同意したんだろう? 違うかい?」
「い、いえ、それが……」
私がBカップだったせいで、説得できませんでした。
そんなこと、言えるはずもない。言うつもりもない。