やくたたずの恋
雛子がおそるおそる顔を上げると、嬉しそうに微笑む恭平がいる。ほっとして雛子も笑うと、恭平が「ウェルカム!」の意を表して頬をすり寄せた。髭の刺激にくすぐったそうにする彼女を抱き上げて、ベッドへと運んでいく。
横たわらせた雛子の手にキスを繰り広げながら、恭平はするりとブラウスを脱がせた。それからも何かの儀式のように、露わになった部分に唇を寄せながら、彼女の身につけているものを剥ぎ取っていった。
恥ずかしいのに、心地いい。次第に肌が露わになるものの、体が銀食器になって、丁寧に磨かれているような気分になる。自分が大切にされている、と実感できる恭平の手触りに酔っていると、最後の砦であるブラジャーが解かれた。その瞬間、雛子は急いで両腕で胸を隠した。
こっ……これは……これはダメ! 絶対ダメ! 無理!
「おい、隠すなよ」
恭平は不満げに眉をぴくりと動かし、雛子の手を退けようとする。だが雛子は、体を横に傾け、必死で抵抗した。
「で、でも……」
でも私……Bカップですよ? あなたが「女と認めない」と言った、Cカップ未満のBカップなんですよ?
恨みを込めてそう言いたかったが、こんな状況では無理だ。唇をぎゅっと結んで、雛子は胎児のように丸くなる。
横たわらせた雛子の手にキスを繰り広げながら、恭平はするりとブラウスを脱がせた。それからも何かの儀式のように、露わになった部分に唇を寄せながら、彼女の身につけているものを剥ぎ取っていった。
恥ずかしいのに、心地いい。次第に肌が露わになるものの、体が銀食器になって、丁寧に磨かれているような気分になる。自分が大切にされている、と実感できる恭平の手触りに酔っていると、最後の砦であるブラジャーが解かれた。その瞬間、雛子は急いで両腕で胸を隠した。
こっ……これは……これはダメ! 絶対ダメ! 無理!
「おい、隠すなよ」
恭平は不満げに眉をぴくりと動かし、雛子の手を退けようとする。だが雛子は、体を横に傾け、必死で抵抗した。
「で、でも……」
でも私……Bカップですよ? あなたが「女と認めない」と言った、Cカップ未満のBカップなんですよ?
恨みを込めてそう言いたかったが、こんな状況では無理だ。唇をぎゅっと結んで、雛子は胎児のように丸くなる。