やくたたずの恋
「世間知らずな私が、ここで一か月、誰にも迷惑をかけずに働けたら、結婚してくれますか?」
「あんたさぁ……ここ、どんな会社か知ってんの?」
 部屋の中にいる悦子が、大きな胸を揺らしてため息をつく。
「知らないです!」
 おっぱいが大きいだけの女に、負けたくはない!
 そんな無闇な根性を絞り出し、雛子はBカップの胸を張り上げた。
< 65 / 464 >

この作品をシェア

pagetop