やくたたずの恋
「どんな人をもてなす仕事なんですか?」
「男」
「……では、何を販売するんです?」
「お前の時間」
「え?」
 男に、自分の時間を売る。
 そのキーワードからは、いかがわしさしか感じられない。
 つまりそれって、男の人とアレでコレで、ナニなことをするお仕事では……?
 謎の代名詞たちが、雛子の頭を占める。そんな職業が世の中に存在することは知っているが、それを自分がやるとなれば、話は違う。
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