やくたたずの恋
「そんな結婚をするようなタイプの男は、この世にはたくさんいる。女ってモンを、自分を飾り立てるジュエリーとしか思ってない、クズで貧弱で最低な男がな。そいつらに、女というジュエリーを貸し出す商売なんだよ、これは。マナーや教養を徹底的に身につけた、うちの美女たちは、まさに『トロフィー』にふさわしいだろ?」
恭平の説明は、納得できる。だが、「うわぁ! すごいお仕事ですね!」とか「この会社、美女の玉手箱や!」などと褒める気にはなれない。
この仕事を、どう評価するべきか。迷う雛子の顔に、恭平の手が伸びる。彼の堅い指先が顎を捕らえ、雛子の顔を動かした。
恭平の説明は、納得できる。だが、「うわぁ! すごいお仕事ですね!」とか「この会社、美女の玉手箱や!」などと褒める気にはなれない。
この仕事を、どう評価するべきか。迷う雛子の顔に、恭平の手が伸びる。彼の堅い指先が顎を捕らえ、雛子の顔を動かした。