壁ドンという名の新しい魔法を発見した。



「俺の彼女にならない?」


耳元で響くハスキーボイス。

また心拍数が上がる。


彼女って…。

桐沢のこと、嫌いじゃないんだと思う。


箒に乗る前だって、今だって、
何か魔法を使えば、あたしは簡単に逃げることが出来る。


それでも、――少し反抗したものの――桐沢に付いてきてしまったのは何か原因がある。



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