幼馴染みに片想い中。

「早く食え。置いてっちまうぞ?」


そっぽを向いて言う凌の頬は少しだけ赤く染まっていた。


「ありがとう!!」


あたしが素直にお礼を言ったのがそんなに珍しいのか、こっちを向いて目を見開いたと思ったら笑顔をで返してくれた。


「ほら手、出せよ。…千秋///」

真っ赤な顔でだす手を静かに握った。


久しぶりに呼んでくれた『千秋』の言葉が頭の中で何度もリプレイされていった。





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