ワガママ狼男と同居始めました。
「保護者のサインとか!死ねよ!」
あの不動産屋さんの人もひどい言われようだ。
志木が必要事項を書き、私にペンを渡す。
「え……。」
「小野寺…………由香子……にしよう!」
「『にしよう』って…………」
「早く書けよ。荷物まとめないといけないんだから。」
仕方なくペンを走らせる。
こんなんでいいのか……?
「ハイ、ドーモ。」
書類を取って、自分の部屋に入っていった。
もうとっくに日は沈んでるのに……。
丙さんが来るから嬉しいのかな……。
キツそうに荷物をまとめる志木がなんだか面白かった。