ワガママ狼男と同居始めました。





「保護者のサインとか!死ねよ!」


あの不動産屋さんの人もひどい言われようだ。


志木が必要事項を書き、私にペンを渡す。


「え……。」

「小野寺…………由香子……にしよう!」


「『にしよう』って…………」

「早く書けよ。荷物まとめないといけないんだから。」


仕方なくペンを走らせる。

こんなんでいいのか……?


「ハイ、ドーモ。」


書類を取って、自分の部屋に入っていった。


もうとっくに日は沈んでるのに……。


丙さんが来るから嬉しいのかな……。


キツそうに荷物をまとめる志木がなんだか面白かった。






< 116 / 243 >

この作品をシェア

pagetop