ワガママ狼男と同居始めました。





「引っ越し完了ー!」


「お疲れ。志木。」


あのボロアパートに志木の荷物を運び終えた。

と言っても、2往復(徒歩)で済んだので、引っ越しにしてはかなり楽な方だった。


今日は3日(土)。
放課後~日没の間の作業だから、ギリギリまでかかった。



「今日はどうする?多分叔母さん明日の昼過ぎに帰ってくると思うけど。うちに泊まる?」


「……そーさせて……。こんなボロいところであんまり寝たくない……。」


「分かった。」



力尽きて狼になった志木の頭をなで、下駄箱の上においてあった鍵をとり、ドアの鍵を閉めた。


丙さんはいつ来るだろう……。

今度こそちゃんと話せるといいな……。






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