ワガママ狼男と同居始めました。
頑張って綿菓子を平らげ、縁日とかがある方へ向かおうとした。
その時、背後から聞きなれた声が俺達を引き留めた。
「丙さんっ!」
「おお!娘!」
「娘じゃないですよ。紅葉。」
って、なんだこいつ!
普段と全然違う。
化粧して髪まで巻いて……!!
「あ……これ?」
紅葉が俺の驚愕に気づいて説明する。
「奏にやられちゃって……。」
「………………。」
「丙さん、文化祭楽しいですか?」
「微妙だ。人が多くて。食べ物もまずい。」
「そうですか……笑
後でうちのクラスにも来てくださいね。
志木とおんなじ時間に店員やるんです。」
「そうか。是非行かせてもらう。」
紅葉はニコッと笑い、長尾(←奏)のところに走っていった。