ワガママ狼男と同居始めました。
「いやーん!紅葉ちゃん超可愛い!!」
叔母さんがハイテンションで私の写真を撮りまくる。
「やめてよ……。恥ずかしいじゃん……。」
「若いんだから、羞恥心くらい捨てなさい!」
叔母さんの方がよっぽど羞恥心捨ててる。
「紅葉ー!お客さんの注文ちゃんととってよー!」
奏に怒られ、叔母さんの落胆を振り払って注文をとりにいく。
「娘。」
「あ!丙さん!」
「頼んでもいいか……?」
「はい!」
丙さんは水以外飲んだことがないらしく、すごく困っていた。
「そしたら、このみかんを絞ったものをもらえるか……?」
「かしこまりました。」
やっぱり丙さんは目立つ。
周りのお客さんも、店員の男子もみんな丙さんに見とれている。
オレンジジュースは志木が丙さんのところに持っていき、少し話していた。
なんとなく志木のことを真っ直ぐ見られなかった。