ワガママ狼男と同居始めました。
家に帰ると、いつもはソファーにいるのに、志木は玄関で私を出迎えた。
「ただいま……」
あからさまににらんでるし……。
「俺のこと誘ってんじゃねぇよ……。」
「発案者は岡田ちゃんです!」
「共犯だ。」
まるで犯罪みたいだ……。
「悪いけど多分俺は行かんぞ。」
「えっ、なんで!!?」
「服なんか持ってない……。」
服……?
「でももともと霧島くんと遊ぶ予定だったんでしょ?」
「スウェットでいいかなーって。
スウェットと制服以外和服しか持ってない。」
確かに家で志木は、スウェットかダルダルの浴衣みたいのしか着ていない。
「じゃあ買いにいこう!!」
「えー…………めんどくさ……。」
まだ16:00。
行けるだろ!!
叔母さんのダテメガネとニット帽を着けさせて、私たちは家を出た。