ワガママ狼男と同居始めました。
志木のおでこが私のおでこに当たった。
「……お前は素直だな……。」
すな…………お…………
「……霧島くんも…………そう言ってた……。」
「あいつの話なんかするな。」
「……今日、霧島くんの肩で眠ったの。
男の子の肩は思ってたよりもずっと堅くて、私は…………」
志木が私を強く抱きしめた。
「……志木のこと、諦める…………」
志木がさらに強く私のことを抱きしめる。
「……私は…………丁さんみたいに笑顔で送り出せない。
好きなのやめないと、
志木が違う人のところへ行ってしまったら私は耐えられない。」
「……紅葉…………」
私はゆっくりと目をつぶった。