ワガママ狼男と同居始めました。
「男子5~6人、女子5~6人でペア組んでください!全部で4班出来るように。」
途端に、派手系の女子たちが小野寺くんの近くに行く。
もうひとつ、女子の人だかりができていた。
そう。うちのクラスのもう一人のイケメン。
名前は霧島洸基(きりしまこうき)
小野寺くんとは真逆のプレイボーイだ。
「紅葉、私たちはどうする?」
奏が後ろから私の肩をつっつく。
「うーん……。岡田ちゃんたちと組ませてもらう?」
『岡田ちゃん』とは、入学式に友達になった子達の中の1人。
私と奏が岡田ちゃんの方を見ると、向こうもこっちを見て手招きしてくれた。
「問題は男子との合併だよね……。」
岡田ちゃんがキョロキョロと周りを見ながら言う。
「小野寺くんと霧島くん、一緒の班みたいだよ?あそこは無理だね。」
奏が冷静に分析する。
小野寺くんたちの班以外は男子班は私たちと同じ状況だった。
「私、小野寺くんたちとがよかったけど……。」
そう言って、岡田ちゃんは近くの男子班を呼んだ。
うん。
これが一番平和だよ。
結局小野寺くんたちはクラスのリーダー的な女子と班を組んだ。