ワガママ狼男と同居始めました。
狼男は喧嘩っ早い。
「いただきまーす!」
志木は朝ごはんを元気いっぱいに食べ出す。
あんなことがあった次の日も、私達は何も変わらない。
もちろん付き合ってないし、キスしたあとも、二人で泣き止むまでテレビを見ていた。
色気のないことこの上ない。
いつもと違うことと言ったら、二人の目が腫れてることくらい。
「今日は曇りか……。」
「……え……?」
「いや、なんでも……。」
志木はご飯をかきこみ、洗面所に走っていった。