ワガママ狼男と同居始めました。
「遅い!!」
「……すみません……。
って、手紙書いたじゃん!みんなに見られるよ!」
できるだけ小声で話す。
「知るか、そんなこと。
俺が来いっつったら来い。お前に拒否権はないんだよ。」
「何それ……。」
「お前のせいで喉が乾いた。ジュース買ってこい。」
「ぜっったい、やだ!」
志木は私を鋭くにらみ、舌打ちした。
こわ……。
ちょっと遅れたくらいでなんでこんなに機嫌悪いの……?
「じゃあ俺買ってくるから、ここで待ってろ。」
そう言って、志木は校舎の方へ歩いていってしまった。
ジュースなんて家に帰ればすぐ飲めるのに……。
自分で買いに行くほど喉乾いてたの……?
仕方なく、カバンを地面に置き、校門に背中を預けた。