ワガママ狼男と同居始めました。
翌日。
まずは奏と岡田ちゃんに言おう。
奏は大丈夫だろうけど、岡田ちゃんは志木のことカッコいいって言ってたし……。
岡田ちゃんに絶交されたらどうしよう……。
「おはよっ、紅葉!」
「おはよー。」
「おはよう……。あのさ、話あるんだけど……。
ちょっと人いないところに行かない?」
「…………うん……。」
私の真剣な空気に気づいたのか、二人とも理由を聞かずに着いてきてくれた。
普段使われない特別教室の前に行く。
朝のホームルームまで後15分。
もしも、岡田ちゃんが離れていってしまったら、一杯泣くからね、志木。