ワガママ狼男と同居始めました。
しかし、その約束は約1か月後、破られた。
「あ、今日は晴れだった。休むわー。」
満月の日の朝。
志木はあっさり学校を休んだ。
そうして案の定、放課後派手っ子に声を掛けられた。
「藤間さん、小野寺くんと付き合ってるって本当?」
「……うん……。」
教室の中に私と派手っ子たちと奏と岡田ちゃんが残った。
「……どうやって小野寺くんと付き合ったの……?」
「……どうやって、って……。
告白して……。しばらくたってから……。」
「なんであんたみたいなの……。
なんにも努力してないくせに……。」
「…………。」
確かに私は努力なんてしていない。
「あんた、小野寺くんの何を分かってるのよ……!」
「何を、って……。」