ワガママ狼男と同居始めました。





しかし、その約束は約1か月後、破られた。


「あ、今日は晴れだった。休むわー。」



満月の日の朝。
志木はあっさり学校を休んだ。



そうして案の定、放課後派手っ子に声を掛けられた。


「藤間さん、小野寺くんと付き合ってるって本当?」


「……うん……。」



教室の中に私と派手っ子たちと奏と岡田ちゃんが残った。



「……どうやって小野寺くんと付き合ったの……?」


「……どうやって、って……。
告白して……。しばらくたってから……。」


「なんであんたみたいなの……。
なんにも努力してないくせに……。」


「…………。」



確かに私は努力なんてしていない。



「あんた、小野寺くんの何を分かってるのよ……!」


「何を、って……。」







< 207 / 243 >

この作品をシェア

pagetop