ワガママ狼男と同居始めました。
5時間歌い続け、くたくたになって19:00ごろ家に帰った。
「ただいま~……。」
リビングに入り、カーペットの上に寝転がる。
狼の志木が上から私を覗き込む。
「夜遊びですか。いけませんね。」
「まだ19:00だよ~」
「俺が狼になったら夜と見なす。」
志木のあごをなでると、気持ち良さそうに目をつぶった。
「志木、明日誕生日なんだって……?」
「前日に言うなよ。サプライズ的なの期待してたのに。」
「それは思い付かなかった……。
でも欲しいものあげたいし……。
何ほしい?」
「紅葉がくれるんならなんでも嬉しい。」
「なんでもは禁止。」
「じゃあ紅葉がほしい。」
「紅葉も禁止。」
「えー………………」
志木が唸りながら考え出した。