ワガママ狼男と同居始めました。




「あんま高いものはやめてね。」



「なら、明日1日俺の言うことなんでも聞くってどうよ?」


「なにそれー!キャバクラみたいな要求しないでよ、変態!」


「せっかくの誕生日なのになぁ……。
今日も夕飯作っといたのになぁ……。」


机の上を見ると、ラップがかかっているお皿が置いてあった。



「作ってくれたの!?すごい!」


ラップを取ると、お皿にはシチューが入っていた。


「美味しそう!ありがと、志木!」


志木の頭を犬を誉めるように撫でた。



「感謝してんなら誕生日プレゼントもくれよ。」


「えー……。」


志木が喜んでくれることしたいし……。


「じゃあキス以上の要求はなしで!」


「よし!」



そうして地獄の誕生日が始まった。






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