ワガママ狼男と同居始めました。
「デートしたい。」
「えっ、外に出るのは……。」
「なんでも命令聞く日だろ?」
「…………分かった……。」
志木にいっぱい着込ませ、あの空き地で集合することにした。
鍵を閉め、小走りで空き地に向かう。
誕生日なんだし、志木を待たせるわけにはいかない!
空き地に着くと、鉄材のようなものの上に志木は座っていた。
「ごめん、待った!?」
「今来たとこ。」
何だ!?この会話……。
「どこ行くの……?」
「…………散歩しよう。」
「散歩?」
志木が歩き出したので、私も後に続いた。