ワガママ狼男と同居始めました。
家に着き、ソファーの上で丸くなる。
「そうか……。お前はもっといかがわしいことしてほしいのか……。」
「してほしい、なんて言ってない!
してくると思った、って思ったの!!」
「おんなじだろ……?」
志木の部屋から体温計を持ってくる。
「もっかい計って?今ので熱上がったかも……。」
志木の方に差し出すと、体温計ははたき落とされた。
「コラッ、志木!
これじゃあ子供とおんなじじゃん!」
「子供とおんなじにすんなよ。
何だよ、『コラッ』って。」
「子供の方が全然聞き分けがいい!」
志木の額に手を当てると、やっぱり少し熱かった。
自分の体温と比べても、いまいちよく分からなかった。