ワガママ狼男と同居始めました。
紅葉side
志木と3つ目の約束をした。
1つ目は『嫌いにならない』。
2つ目は『志木の前から消えない』。
そして3つ目が『高校を出たらアパートに二人で住む』。
「ずっと一緒」なんて私だって本気じゃなかったけど。
志木がいい、と言ってくれるなら、
どこまでもいつまでも好きでいる自信はある。
「じゃあ、約束ついでにこの手紙をポストに出してきてくれ。」
手紙の宛先には『丙様』と、書かれていた。
「なんでよ!自分で行けば「ゴホッゴホッ
あぁ、風邪の治りかけだからな……。
キツいなぁ。明日は始業式なのになぁ……。」
「分かった!分かりました!!」
そう言って、私は家を出た。