ワガママ狼男と同居始めました。
『昼休み、屋上』
まさか……
まさか告白!!?
いやいやいや……
それはないだろ……。
屋上への階段を一段ずつ登る。
屋上には数人の人がいた。
辺りをキョロキョロ見回していると、はしごで上にのぼれるところから手招きがあった。
はしごを登ると、志木があぐらをかいて座っていた。
「あの……なんの用?」
なんか緊張してしまう……。
「俺は今日知った。」
「な、何を……。」
「明日は晴れの満月だ!!」
「ハァ!!!???」
一緒に月見でもしようって言ったら殴る。
私のドキドキを返せ!!
「明日は学校休む。」
「え……。なんで?」
すると、志木は口を大きく開けて、私の首もとに近づいた。
「ちょっ……!!」
私の首にキスをして、志木は私から離れた。
「満月の夜、狼男に近づいたら襲いますよ。」
「なに言ってんのよバカ!!!」
私は急いではしごを降りた。
うぅー……
キスされた~!!
首もとを触り、すごい熱を持っていることに気づく。
心、奪われました。