ワガママ狼男と同居始めました。
しまった……。
醤油切れてた……。
私は急いで家の鍵を閉め、近くのスーパーに向かった。
と言うのも、私はほぼ一人暮らし。
「ほぼ」っていうのは、実は両親が海外赴任中。
私は今、叔母さんの家に住ませてもらっている。
でもこの叔母さんが芸術家で全国を歩き回っては絵を描きまくる旅人みたいな人。
おかげで私は一人暮らしに四苦八苦する毎日。
スーパーから家までの道は電灯が少ないから結構暗くて、私は急ぎ目に歩いた。
うぅ……怖い……。
曲がり角を曲がった瞬間、足元で何かとぶつかった。
嘘っ、何!?
目を凝らすと、そこには犬がいた。
確か……シベリアンハスキー……。
って言うより……この犬、風呂敷包み背負ってるんだけど……。
漫画みたい……。