ワガママ狼男と同居始めました。





洗い物が終わり、ソファーに座ってテレビを見ている志木のところに近づく。


志木も私に気付き、ソファーの上をペシペシ叩く。

「座れ」ってことか……。


大人しく志木のとなりに座った。



すると、志木の頭がコテッと私の肩に乗っかった。


「……重いんだけど……。」

「……俺は楽だからいいの。」


メチャクチャな答えだ。


「……志木に告白の返事聞いてない。」


「………………。」


「……志木の気持ち聞いてないのにキスなんて出来ないよ。」


志木が頭を私の肩からどけて、私の顔をじっと見る。


フラれちゃうのかな……。




志木の顔が近づき、私の頬にキスをした。


「……今日はこれで許してやる。」


そう言って、志木は狼になった。



結局保留か……。

すぐほっぺとかにキスしてくるのは狼だから?

犬とかすぐキスしたりするし……。


それとも…………


期待していいのかな……。





< 93 / 243 >

この作品をシェア

pagetop